2020年6月30日火曜日

SIMカードロック

気になる記事を発見しました。

■IT media:「世界一受けたい授業」が紹介した「SIMカードロック」でトラブル相次ぐ
<https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/29/news092.html>

世界一受けたい授業は、比較的好きな番組でよく見るんですが、この回は見逃していました。しかし、まさか専門家を名乗る人が、今時、PINロックとは・・・本当に専門家?または、10年以上前の話ですよね?と言いたくなるレベルです。

ちなみに、私は10年以上前に海外向けの携帯電話(GSM)の開発に関わっていたので、SIMカードロック(以降、PINロック)については、基本知識として知っていました。

ただ、この機能は、第2、2.5世代の携帯電話(GSMなど)向けに考えられた機能です。その当時、携帯電話を買い替えると電話帳データの移行が大変でした。そのため、SIMカードに電話帳を50件登録可能にしました。
また、海外では、当時からSIMフリーは当たり前だったため、SIMを差し回すことはかなり一般的な使い方でした。そのセキュリティ対策としてPINロック機能がありました。

当時の使い方(特に海外)では、それなりの需要や重要性がありました。ただ、今の時代で考えるとはっきり言って不要な機能だと思います。SIMカードの標準規格があり、過去の遺産として残っているだけの機能です。

では、なぜ廃れてしまったのか?それは、現代で考えてみるとこの機能は、メリットのわりにデメリットが大きすぎる点にあります。

■メリット

  • SIMを入れ替えてもすぐに電話が掛けられる。(ただしSIMに保存されている50件まで)


■デメリット

  • 50件しか移行できない。
  • 今ならクラウドを介して電話帳データのアップロード、ダウンロードが可能
  • PINコードを3回間違えるとPINロックになる。PUKを正しく入力すれば、復旧可能。この状態ならキャリアショップ等で解除できると思います。
  • PINロック状態で、PUKを10回間違えるとSIMロックとなる。復旧不可。SIMの交換必須!!
  • そもそも論でいうと、電話を掛けなくなってきている。


上記のように、かなり怖い機能です。GSMの開発中も動作確認で海外SIMをよく使いましたが、取り扱いは要注意でした。PINロックの試験もあって、PUKで解除するんですが、間違えないようにかなり慎重にやった記憶があります。

確かに、上記機能が何なのかを解ったうえで、PINを使ったセキュリティロックを掛けるのは良いです。ただ専門家を名乗る人が、それをTVで安直に言ってしまうレベルの物でもありません。
海外でGSMの時代に、日本は、所謂ガラケー時代だったため、独自の携帯電話文化でした。そのため、SIMの関しての知識が海外の人と比べると非常に少ないため、注意して発言してもらいたいものです。

私もGSMの開発に関わっていなければ、PINロック機能なんて知らなかったと思います。専門家を名乗るなら、こんな機能でセキュリティが増しますよ!だけでなく、TVで紹介する=基礎知識のない人も見ている事を意識して発言して欲しいものです。

それなりに知っている事だったので、少し長めに書きましたが、TVの影響力ってまだまだ大きいんだなと思った出来事でした。

2020年6月25日木曜日

進化論の誤用

進化論はご存知でしょうか?

ダーウィンは、「この世に生き残る生き物は、最も力の強いものか。そうではない。最も頭のいいものか。そうでもない。それは、変化に対応できる生き物だ」と言ったと言われています。

実は、この文章はある首相が行った国会での演説の一節です。改革なくして成長なし!を印象づけるために用いられました。ただ、ある意味分かり易かった(もしくはインパクトが強かった)のか、今でもこの文言は、ダーウィンが残した言葉として、改革好きの経営者や政治家、学者、メディア等に引用されています。ちなみに、私もこれで覚えていました。

ただ、もう少し冷静に考えなおしてみると違うことに気づきます。

■東北大学教授 千葉聡
<https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70729>

詳しくは上記URLに譲りますが、元となった発言はダーウィンの物ですらありませんでした。人からの伝聞効果って凄いなと思った次第です。

2020年6月23日火曜日

日本の「富岳」がスパコン世界ランキング1位

嬉しいニュースが飛び込んできました。

■PC Watch
<https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1260702.html>

一部抜粋
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スパコン世界ランキングを年2回に分けて掲載しているTOP500は、第55回目となる6月のランキングを発表した。

 1位は富士通と理化学研究所が開発した国産スパコンの「富岳」となり、演算性能を競うHigh Performance Linpack(HPL)での結果は415.5PFLOPSで、前回(2019年11月)1位で今回は2位となったIBM製Summitの148.8PFLOPSから約2.8倍と、大きな性能差を見せる結果となった。
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2位と2.8倍差と圧倒的な性能差。本当にすごいですね!?


ちなみにこれを使って、コロナウイルス関連の研究も始まっているようです。
■PC Watch

2020年6月15日月曜日

2030 SDGs 公認ファシリテーター資格の取得

東京は4月から緊急事態宣言が発出されたため、当塾も5月末まで休講しました。
無事、6月から開始ししました。ただし、今日の本題は、別件です。


2019年12月に体験した「カードゲーム2030 SDGs」に感銘を受け、是非自分でもやってみたいと思い立ちました。ただ、凄い人気の講座だったため、2月頃に申し込んでようやく6月の第2週に受講できました。

また世の中の情勢から3.5日間の完全オンライン講座でした。
※緊急事態宣言は解除されたが、他県への移動の自粛要請はまだ解除されていない時期

一言でいうと「ずっとオンラインは、すげ~~~疲れる・・・」
疲労感が半端なく、終ると毎日へとへとでした。

ただ、ZOOMを本格的には使ったことなかったですが、ブレイクアウトルーム機能などかなりいい感じですね。話題になるはずです。

講座は、これ最後まで持つのか!と心配でしたが、無事2030 SDGs 公認ファシリテータ―の資格を取得しました!!久々の試験で、すげ~緊張した。

まだ、世の中がこんな状況なので、対面でのワークショップは難しいと思いますが、これをきっかけにSDGsについての理解を深め、世の中への普及の一助になればと思っています。

夏休みイベント 親子で学ぶSDGs(ワークブック付き) ■対象:小学3年生~

   7/30(日)に、夏休みイベントとして「親子で学ぶSDGs」を実施します。 今年は夏休み期間中に2回開催(7月と8月)しようと思います。2回目は、お盆期間の金曜日です。ご都合の良い方は是非ご参加いただければと思います。自由研究もついでに終わらせちゃいましょう。 ご予約・イベ...